ちょいと出てから80年 ♪ ♪ あきれたぼういず ♪ ♪
♪♪ ちょいと出ましたあきれたぼういず ♪♪
♪♪ 暑さ寒さもちょいと吹き飛ばし ♪♪
♪♪ 春夏秋冬明けても暮れても ♪♪
♪♪ 唄いまくるはあきれたぼういず♪♪
テーマソングとともに現れる四人組 あきれたぼういず
とびきり好きなグループだ!
この四人組の結成が昭和12年、西暦でいうと1937年
今年2017年はグループ結成80周年になる。
「グループ」と記したが、この四人はミュージシャンではない。
軽演劇(喜劇)の役者、吉本興業所属の芸人で、米国風に言えばボードビリアンのチームだ。
メンバーを記しておこう。
川田義雄:明治40年東京生まれ (1907.03.15.-1957.06.21.)
坊屋三郎:明治43年北海道生まれ (1910.03.28.-2002.05.25.)
芝利英 (しばりえい):北海道生まれ (?-1945.)
益田喜頓:明治42年北海道生まれ (1909.09.11.-1993.12.01.)
芝利英の正確な生・没年月日は調べてみたがわからなかったが、坊屋三郎の実弟であり、第二次大戦に召集され戦地でなくなっている。
四人ともいわゆる芸名で、芝利英はフランス出身の俳優モーリス・シュヴァリエ(Maurice Chevalier)、益田喜頓はアメリカの喜劇俳優バスター・キートン(Buster Keaton)に由来することは明らかだろう。他のふたりの芸名の由来については長くなりそうなので別の機会に譲ることとしておく。
あきれたぼういず誕生のきっかけは資料によって細かな違いはあるものの次のようなものである。
浅草花月劇場 (昭和10年11月10日オープン) の「吉本ショウ」に出演していた若い連中が「ショウ」のマンネリ化に嫌気がさして何か面白いことがやりたいと掛け合ってショウの中で一景を演じる許可をもらい受け、楽器演奏ができた川田義雄・坊屋三郎・芝利英の三人が当時の流行歌にオチをつけて演じたところ、これが客に大受けし、以来ショウの一景を「あきれたぼういず」として演じることになり、程なく芝利英の推薦で益田喜頓が加わり四人組の「あきれたぼういず」誕生ということになる。
三人組の「あきれたぼういず」誕生から四人組の「あきれたぼういず」誕生までが昭和12年 (1937年)の出来事という点は一致しているので今年2017年が結成80周年といってしまってかまわないだろう。
1997年には「ボーイズ誕生60周年記念 笑う地球に明日が来る-ボーイズ・バラエティ-」「ボーイズ誕生60周年記念 リズムは笑う ボーイズ・バラエティー」と2種のCDが企画・発売されているので、「あきれたぼういず」誕生の1937年をボーイズ芸誕生元年としていることは明らかだ。
今年2017年が「あきれたぼういず」誕生80周年にあたる年にもかかわらず、ネット上でそのような記事も見られなかったため、12月31日という2017年最後の日に急遽ブログにしたためた次第、滑り込みの投稿のため記述の誤りあるやもしれないが許されたし・・・
結成翌年に録音・発売された「あきれたぼういず」の音源はこんな感じ。
長年、事実上の廃盤状態でオリジナル・メンバーによるあきれたぼういずの音源を聴くには中古盤で探すしかなかったので、YouTubeに投稿したオイラ所蔵のSP盤から録音した全曲リンクしてしまおうと思ったが、なんとそのCD『ぼういず伝説』が2017年07月19日に配信限定で発売されていたので、リンク先を貼っておくので、興味を持たれた方はそちらで購入してくださいませ。